Clásicos japoneses con furigana
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しゅんでい
春泥・三の酉
久保田 万太郎
Lee 春泥・三の酉 (しゅんでい) de 久保田 万太郎 (くぼたまんたろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 86.075 caracteres · 173 pantallas
――ことによったらいまゝでの奴の半分だけ負けるといったかも知れねえ。」
「そうだといって、しかし。……真逆しかしチョコが、自分でこれ身上をなげ出してかゝるんじゃァ……?」
「あたりめえよ。チョコはたゞ儲けたい一心よ。どさくさ紛れの火事泥を稼ごうって奴よ。――だから種出しはちゃんと外にいる。」
「誰だ? ――誰なんだ、それ?」
「承知してくれゝばといってなか/\いわねえ。わるく伏せている。それだけ臭いと俺はにらんでる。――新聞には関西のある若宮を贔負の金持が尻押だとしてあるがどうせほんとうのこっちゃァねえ。」
「誰だろう? ――どこから出た手だろう?」
「俺には分ってる。」
「誰だ? ……誰だ、おい?」
「吾妻のいのちを縮めた奴だ。」
「吾妻のいのちを?」
「この間、向島をあるきながら話したことを忘れたか?」
「向島? ――と、あゝ、公園の?」
「そうよ、楽天団の楽天坊主よ。」
「彼奴、しかし?」
「地震でそのまんまになったたくらみがこゝへ来てまたさえ返ったのよ。――まえのときじり/\と遠巻にして行こうとして失敗ったから……それにはそのときとは時勢も違って来ているから、今度は一トおもいに強引にひねろうとしているんだ。