Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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はんしちとりものちょう

時代推理小説 半七捕物帳(五)

岡本 綺堂

Lee 時代推理小説 半七捕物帳(五) (はんしちとりものちょう) de 岡本 綺堂 (おかもときどう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 215.744 caracteres · 434 pantallas

Aozora Bunko

と、吾八は語り続けた。「この八日の夕がたに、わたくしが宿の銭湯へ行って帰って来ますと、門のなかに女の櫛が落ちていました。わたくしはそれを拾って、お角さんが来ましたかと訊きますと、先生は来ないと云いました。こんな櫛が落ちていましたと云って見せましたが、先生はやはり知らないと云うのです。どうもお角さんが来たらしいと思いましたが、わたくしは押して詮議もしませんでした。ところで、その翌日の九日のことです。わたくしは先生の使やら自分の買物やらで、朝から横浜へ出て行きました。ついでに友だちの家へ寄って、ひる飯の馳走などになりまして、七ツ(午後四時)頃に帰って来ましたが、そのときに異人館の人殺しの噂を聞きました。ハリソンさんの夫婦が誰かに殺されたと云うのです。それを先生に知らせようと思って、急いで帰って来ると、先生は見えません。先生も人殺しの噂を聞いて、わたくしと行き違いに出て行ったのかも知れないと思っていましたが、先生はそれっきり帰りません。念のために異人館へ聞き合わせに行きましたが、先生は九日以来一度も来たことは無いと云うのです。きょうでもう七日になりますが、先生のたよりは判りません。