Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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いきふどう

橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇

橘 外男

Lee 橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇 (いきふどう) de 橘 外男 (たちばなそとお) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 198.400 caracteres · 387 pantallas

Aozora Bunko

と和尚さんは博士のほうをむかれて、

「よろしい、ほかには、これぞという方法も見あたらぬ。しかたがない、ひとつこうしてみなさったらどうじゃな」

そのいわれるのには、いちばん怨霊からねらわれて、危険にさらされているのは、博士よりもむしろ和泉屋佐平治の直接の血をひいている、夫人の頼子のほうなのです。

それじゃからあんたは、かえりに健一さんのところへよって、屈強な若者二、三人をつれて、山茶花屋敷へかえりなさいとおしえてくださるのです。

そんな若者たちが何人いたからとて、こういう目にみえぬ怨霊にたいしては、なんの役にもたたぬかもしれぬが、総じて死霊というものは、あかるいところや、にぎやかなところをきらう性質じゃから、げんきのよい若者をつれていって、酒でものませて寝ずの番でもさせておいたら、すこしは災難よけの役にたつかもしれぬ。

「が、しかし、そのばあい健一さん、あんたはあの屋敷へちかづいてはならぬよ。博士夫人の頼子さん同様、あんたも佐平治の血統として、怨霊にねらわれる危険がじゅうぶんにある」

だからあんたは、その若者たちを家へつれてかえったら……とまた博士にいわれるのです。