Clásicos japoneses con furigana
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かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
Lee 火星兵団 (かせいへいだん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 307.889 caracteres · 618 pantallas
「おや」と叫んだ。
山のてっぺんは、すぐ上に見えている。新田先生が、今、「おや」と叫んだのは、そのてっぺんのしげみの間から、西瓜のように丸いものが四つ五つ重なり合って、動いているのを、見つけたからであった。
「あれは何だろう?」
先生は、すぐさま体を地に伏せた。それから、また、少しずつ前へ這って行った先生は、ちょうど、体をかくすのにつごうのいい岩かげを見つけ、ここへ滑りこんだ。そして、そっと首を出して、例の西瓜のようなものが、一体何であるか見きわめようとした。
西瓜のようなものは、人の頭であることがわかった。しげみの上から、人の頭が行列して、向こうへ歩いて行くのであった。それはしばしば木のかげになって、見えなくなったり、そうかと思うと、また、ひょっくり岩角から現れたりしたが、結局、不思議な人間の行列であることだけは、はっきりした。
「どうも、へんなかっこうをした人間どもだ」
始めは、木のしげみの上から、首だけを出していたその怪しい人間どもは、だんだんと峰伝いに奥の方へ歩いて行く。そうして、ようやく彼らの肩のへんが見え出し、やがて足のあたりまでも、見えるようになった。