Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Lee 火星兵団 (かせいへいだん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 307.889 caracteres · 618 pantallas

Aozora Bunko

66 ふき矢

しかも、そのうえに、例の大きな酸素かぶとを、かぶっているのであった。

「さあさあ、もうすぐ火星につくぞ。お前たちも、このとおりのかっこうをしなければならないのじゃ。服やなにかも、むこうに出しておいた。酸素かぶとは先に教えたとおり、かぶり方がむずかしいから、気をつけてやれよ。服やズボンや靴は、あたりまえにつければよろしい。さあ、いそいで、やりなさい」

「はいはい」

先生と千二とは、博士にいそがされて、別室へいった。

「博士、服と酸素かぶとと、どっちを先につけるのですか」

と、千二がたずねた。

「それは、わかっているじゃないか。先にズボンをはき、それから服を着、そのうえから、酸素かぶとをかぶるのじゃ」

「靴は、いつはくのですか」

「わかっているじゃないか。靴は、ズボンをはいてから、はけばよいのじゃ。酸素かぶとをかぶってからでもよいぞ。なかなかせわのやける奴じゃ」

博士は、千二をしかりつけながらも、にこにこしている。博士にとっては、二度目の火星訪問だが、たとえこれから、たいへんな戦闘がはじまろうとも、大空艇で宇宙の旅をつつがなく終え、ついに目的地の火星までやって来たことが、うれしくてしかたがないらしい。