Clásicos japoneses con furigana
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かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
Lee 火星兵団 (かせいへいだん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 307.889 caracteres · 618 pantallas
ところが、あの火星人という奴は、僕たちが投綱でひっくくってみれば、足はぬけるし、首もぬけちまうしさ、胴中ばかりみたいになって、ごろごろころげ出したろう」
「そうだ、そうだ。そうして戦車にぶつかって、火星人の胴は、こなごなにこわれてしまったんだ」
「うん、その時、あのゴムだこみたいなへんなものが、胴の中からころがり出したんだが、あれは一体何だろうねえ」
「あれは火星人のはらわただよ。きっとそうだ」
「おかしいなあ。はらわたなら、ぐにゃぐにゃしているはずじゃないか。僕は、はっきり、みたんだけれど、ゴムだこは干物みたいだったぜ。そうして、僕の目には、その干物みたいなものに、たしかに首がついていたように見えた。首だけではない、大きな目がついていたよ」
「そうかしら。そんなばかばかしいことはないだろう。はらわたに首があったり、目があったり……」
「でも、たしかにそうだったんだから仕方がないよ。だから、不思議だと言うんだ」
「そうかなあ。ほんとうかなあ。ほんとうだとすると、なるほど、これは不思議だ。胴中から首があるものが飛びだすなんて」
「ああ、わかった、わかった。じゃあ、それは、火星人の子供なんだよ。