Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Lee 火星兵団 (かせいへいだん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 307.889 caracteres · 618 pantallas

Aozora Bunko

そのうちに自分の胴から黄いろい煙が出たなと思ったとたんに、

しゅうっ、しゅうっ。

と、大きな音がして、全身が破れそうに痛くなる。そうしてあとは、気がとおくなってしまう。その時には、彼はもう地上に倒れているのであった。

火星兵は、次々に倒れていく……。

火星人にばけた蟻田博士と新田先生とは、ガスピストルを、さかんにぶっぱなしている。

山のいただきに集り、近づく大江山突撃隊を見おろして、がやがやおしゃべりをしていた火星兵どもは、かたっぱしから怪音を発して、ぶったおれる。あたりは、十号ガスの煙がもうもうとたちこめて、まるで煙幕をひいたようである。

そのうちに、火星兵の方でも気がついた。

「どうも、おかしいぞ。あやしい奴が、はいりこんだらしい。おいみんな、気をつけろ」

「気をつけるどころじゃないぞ。これを見ろ、たいへんだ。いつの間にか防圧の壁がとけてしまって、みんな、はだかになって死んでいくぞ。どうもへんだ。わしもやられたらしいぞ。た、助けてくれ」

「この煙がおかしい。おや、あそこにいる二人の火星兵めが妙なものを手に持って、わしらの仲間の胴中に、何かしきりに撃ちこんでいるぞ。