Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
とうみょうのまき
灯明之巻
泉 鏡花
Lee 灯明之巻 (とうみょうのまき) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 23.444 caracteres · 47 pantallas
――後に、四童、一老が、自動車を辞し去った時は、ずんぐりとして、それは熊のように、色の真黒な子供が、手がわりに銃を受取ると斉しく、むくむく、もこもこと、踊躍して降りたのを思うと、一具の銃は、一行の名誉と、衿飾の、旗表であったらしい。
猟期は過ぎている。まさか、子供を使って、洋刀や空気銃の宣伝をするのではあるまい。
いずれ仔細があるであろう。
ロイドめがねの黒い柄を、耳の尖に、?のように、振向いて運転手が、
「どちらですか。」
「ええ処で降りるんじゃ。」
と威圧するごとくに答えながら、双手を挙げて子供等を制した。栗鼠ばかりでない。あと三個も、補助席二脚へ揉合って乗ると斉しく、肩を組む、頬を合わせる、耳を引張る、真赤な洲浜形に、鳥打帽を押合って騒いでいたから。
戒は顕われ、しつけは見えた。いまその一弾指のもとに、子供等は、ひっそりとして、エンジンの音立処に高く響くあるのみ。その静さは小県ただ一人の時よりも寂然とした。
なぜか息苦しい。
赤い客は咳一つしないのである。
小県は窓を開放って、立続けて巻莨を吹かした。
しかし、硝子を飛び、風に捲いて、うしろざまに、緑林に靡く煙は、我が単衣の紺のかすりになって散らずして、かえって一抹の赤気を孕んで、異類異形に乱れたのである。