Clásicos japoneses con furigana
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ふくおうじでん
福翁自伝
福沢 諭吉
Lee 福翁自伝 (ふくおうじでん) de 福沢 諭吉 (ふくざわゆきち) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 209.912 caracteres · 402 pantallas
てその利益を政府に占めようではないかと云う説が起た。スルト或る洋学者が大に気を吐て、政府が差配人を無視して下肥の利を専らにせんとは、是れは所謂圧制政府である、昔し/\亜米利加国民はその本国英の政府より輸入の茶に課税したるを憤り、貴婦人達は一切茶を喫ずして茶話会の楽しみをも廃したと云うことを聞た、左れば吾々もこの度は米国人の顰に傚い、一切上を廃して政府を困らして遣ろうではないか、この発案の可否如何とて、一座大笑を催したことがある。政府の事情が凡そ斯う云う風であるから、今度の一行中にも例の御国益掛の人が居て、その人の腹案に、今後日本にも次第に洋学が開けて原書の価は次第に高くなるに違いない、依て今この原書を買て持て帰て売たら何分かの御国益になろうと云うので、私にその買入方を内命したから、私が容易に承知しない。「原書買入は甚だ宜しい。日本には原書が払底であるから一冊でも余計に輸入したいと思う所に、幸なる哉、今度米国に来て官金を以て沢山に買入れ、日本に持て帰て原価でドシ/\売て遣ろう、左様なれば誠に難有い。如何ようにも勉強して、安いもの適当なものを買入れよう。