Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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ふくおうじでん

福翁自伝

福沢 諭吉

Lee 福翁自伝 (ふくおうじでん) de 福沢 諭吉 (ふくざわゆきち) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 209.912 caracteres · 402 pantallas

Aozora Bunko

維新の際に一身の進退

国に帰るもあれば方々に行くもあると云うような訳けで、学生は次第々々に少くなると同時に、今まで私の住で居た鉄砲洲の奥平の邸は、外国人の居留地になるので幕府から上地を命ぜられ、既に居留地になれば私も其処に居られなくなる。ソコで慶応三年十二月の押詰めに、新銭座の有馬と云う大名の中屋敷を買受けて、引移るや否や鉄砲洲は居留地になり、明くれば慶応四年、即ち明治元年の正月早々、伏見の戦争が始まって、将軍慶喜公は江戸へ逃げて帰り、サアそこで又大きな騒ぎになって仕舞た。即ち是れが王政維新の始まり、その時に私は少しも政治上に関係しない。抑も王政維新が政治の始まりであるから、話が少し前に戻って長くなりますけれども、一通り私が少年のときからの話をして、政治に関係しない顛末を明にしなければならぬ。

維新の際に一身の進退素と私は小士族の家に生れ、その頃は封建時代の事で日本国中何れも同様、藩の制度は守旧一偏の有様で、藩士銘々の分限がチャント定まって、上士は上士、下士は下士と、箱に入れたようにして、その間に少しも融通があられない。ソコで上士族の家に生れた物は親も上士族であれば子も上士族、百年経てもその分限は変らない。