Clásicos japoneses con furigana
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
Lee 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) de 小山 清 (こやまきよし) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 239.741 caracteres · 486 pantallas
「岩野泡鳴。」(太宰さん、異議ありや?)
「ホウメイ? そんな人がいたのですか? 独歩の間違いじゃありません?」
悧巧そうでも女の浅間しさだ。やはり二枚目がお気に召すと見える。咄ッ、この岩波文庫女史め。
「泡鳴。」
「ホウメイって人は、そんなにえらいのですか?」
「えらいのなんのって、明治、大正、昭和を通じて文学者の数ある中で、泡鳴が日本一でがしょうな。」
「漱石はどうですか?」
「敵にあらず。いい齢をして、吾輩は猫である、もないじゃないか。漱石が泡鳴だったら、とうに家庭を破壊して飛び出していたろうね。」
「荷風先生は?」
「雀百まで踊り忘れず。年寄りの冷水だ。」
「春夫は?」
「あまりに子煩悩、あまりに侘しすぎる。」
「直哉は?」
「神様にしては男がちとよすぎ。ステッキ党だ。」
「善蔵は?」
「善蔵は僕のふるさとの大先輩ではあるし、大いに支持したいところだが、これも落第だ。中年の恋などと狸も目に涙だなんて駄句っているようじゃ駄目だね。箱庭趣味だよ。一体、善蔵という押しも押されもしない、もったないほどいい名前を持っていながら、つけるにことを欠いて、酔狸州とはなんだね。人間も自分のことを、われから狸というようじゃ、もうお終いだ。