Clásicos japoneses con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(七)平次女難
野村 胡堂
Lee 銭形平次捕物控(七)平次女難 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 152.696 caracteres · 310 pantallas
「面目次第もございません」
平次はこの若い与力の前へ、悪戯っ子のように小さくなりました。
「まア、よい。五人の命を助けた手柄に免じて、今度だけは朝倉石見守様の手前を取りつくろってやろう。以後はならぬぞ」
「ヘエ、有難う存じます」
「お前の道楽にも困ったものだな、ハッハッハッ」
朗らかに笑う新三郎を伏し拝んで、平次は八丁堀の往来へ飛出しました。襟へベットリ冷汗。
平次はこうしてまた一つ失策ってしまいました。「手柄をしない平次」の名は、お蔭でまた一際高くなることでしょう。
振袖源太と女房のお千代は、それっきり行方知れず、石原の利助はしばらく小さくなって引籠りました。
言い落しましたが、五の日五の日を選んで五人兄妹をさらったのは、源太の父が流されたのが五日で、母が死んだのは十五日だからだと言います。