Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.

あおべかものがたり

青べか物語

山本 周五郎

Lee 青べか物語 (あおべかものがたり) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 160.888 caracteres · 317 pantallas

Aozora Bunko

「どう化かされるだ」と漁師の吉さんが訊いた、「おめえもう見ちまったじゃねえか」

「おらを見てくれ」と留さんは振り向き、自分が固く眼をつむっていることを示した、「狐火だなと思ったからおらすぐに眼をつむっただ、みんなも見ねえほうがいいだよ」

「どう化かされるだってば」

「よくは知らねえが」と留さんはあたりを憚るように云った、「あの火はまやかしだってえだ、向うに火を見せておいて、狐はすぐ側にいるだ、そして人間が火に見とれているうちに、たましいを抜いちまうって云うだよ」

「たましいを抜いてどうするだ」

「化かすのよ」と留さんが云った、「人間にたましいがあるうちは化かせやしねえ、だからまず先にたましいを抜くだってえだ」

「へえ」と吉さんが云った、「へええ、おら初めて聞いた」

吉さんはなお留さんに構い続けた。

私は狐火のほうを見ていた。その火はまた変化して、元の位置にさがり、数も七つか八つになった。そうかと思うと等間隔のまま左へ大きく移動し、安ガラスをとおして見るように歪み、こちらの瞳孔が震顫するように、不安定に揺れながら、また左右へひろがって、二十以上にも数が殖えた。