Clásicos japoneses con furigana
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ひだのかいだん
飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選
岡本 綺堂
Lee 飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選 (ひだのかいだん) de 岡本 綺堂 (おかもときどう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 130.271 caracteres · 263 pantallas
そこで其※(「けものへん+操のつくり」、第4水準2-80-51)なるものは元来何であるかと云うと、大和民族の我々よりも早く既に此の本土に棲んでいた人種で、其中にはアイヌもありましょう、所謂土蜘蛛という穴居人種もありましょう、又は九州の熊襲の徒もありましょう。斯ういう野蛮人種が我々大和民族と闘って、或者は亡された、或者は山奥へ逃げ込んだ。其の逃げ込んだ奴等が深山幽谷の間に隠れて、世間普通の人間とは一切の交通を断って、何千年か何百年かの長い間、親から子、子から孫と其血統を伝えて来たもので、兎に角人間には相違ないんです。現に誰も知っている一例を挙げれば、肥後の山奥にある五個の庄です。壇の浦で亡びた平家の残党は彼の山奥に身を隠して、其後何百年の間、世間には知られずに別天地を作っていました。」
「成程……。」と、巡査は酷く感心して聴いていたが、市郎は少しく頭を傾けた。
「君の説も一応は道理の様に聞えるが、五個の庄の住民は矢はり普通の人間で、決して※(「けものへん+操のつくり」、第4水準2-80-51)や山男の類では無いと云うじゃアないか。」
「無論さ。」と、忠一は首肯いて、「五個の庄の住民は何れも平家に由縁の者で、彼等は久しく都の空気を呼吸していた。