Clásicos japoneses con furigana
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ひだのかいだん
飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選
岡本 綺堂
Lee 飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選 (ひだのかいだん) de 岡本 綺堂 (おかもときどう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 130.271 caracteres · 263 pantallas
勿論、繁華の地には無いことであるが、山間の僻地では稀に其姿を見ることがある。要するに猿とも人とも区別の付かぬ一種奇怪の動物で、中には人間の詞を少しは解する者もあるとかいう。山※(「けものへん+操のつくり」、第4水準2-80-51)のわろは恐く和郎という意味であろう。で、大いのを山男といい、小さいのを山※(「けものへん+操のつくり」、第4水準2-80-51)と云うらしいが、能くは判らぬ。まだ其他に山姥といい、山女郎と云う者もある。これは恐く彼等の女性であろう。
兎に角に彼等は一種の魔物として、附近の里人から恐れられている。山深く迷い入った猟夫が、暗い岩蔭に嘯いて立つ奇怪の※(「けものへん+操のつくり」、第4水準2-80-51)を視れば、銃を肩にして早々に逃げ帰る。万一之に一発の弾を与えたならば、熱病其他の怖るべき祟を蒙って、一家は根絶しになると信じられている。彼等は勿論深山の奥に棲んで、滅多に姿を見せることは無いが、時としては里に現われて食物を猟る。其場合には矢張り一般の盗賊の如くに、成べく白昼を避けて夜陰に忍び込み、鶏や米や魚や手当り次第に攫って行く。