Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.

あさひのよろい

あさひの鎧

国枝 史郎

Lee あさひの鎧 (あさひのよろい) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 239.520 caracteres · 475 pantallas

Aozora Bunko

「桂子のお姉様!」

桂子はかなたで振り返った。

「千寿様、朱丸様! ……ご無事で……さあさあ! ……今こそお別れ! ご縁さえござれば……また逢われます!」

「お姉様ヨ――ッ」

「朱丸様ヨ――ッ……可愛い可愛い朱丸様ヨ――ッ」

「いざ千寿様朱丸様、お供仕るでござりましょう」

と、右近太が進み出て声をかけた。

「機会失っては一大事、いざいざ早うご出立」

「はい」

こうしてこの一団は、大藪地をくぐり密林を分け、美濃を目ざして落ちて行った。

沼のこなたでは鬼火の姥が、突っ立ち上がって叫び出した。

「やア退き鉦が聞こえるわ、さては桂子め落ち行く気か! ……やア松明の火が見える! ……一点、二点、……十点、二十点……縦隊をなして移って行くわ! ……はてな、あの光、こりゃ不思議? ……光はあるがが立たぬ! ……息づきもせぬ、生命がない! ワッハッハッ、火ではないわい! 飛天夜叉めのまどわしじゃ!」

その時ドッと喊声が起こり、数百の騎馬武者が轡を揃え、この大藪地の密林を分けて、移動する松明の方角へ、走って行く音が聞こえて来た。

「一大事、こりゃどうじゃ!」

また姥は叫んで地団太を踏んだ。