Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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あさひのよろい

あさひの鎧

国枝 史郎

Lee あさひの鎧 (あさひのよろい) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 239.520 caracteres · 475 pantallas

Aozora Bunko

……お眼にかかって性質を見、信仰ある人と存じましたら、お祈りをしてあげましょうよ」

と、優しく親切にいたわるように云った。

「あなた様のお力づよいご祈祷で、良人の放埓の心持ちが、少しなりと治ること出来ましたら、どのようにわたしは嬉しいことか。……舅ご様姑様にも安心しましょうし、近郷近在の人達までも、喜ぶことでございましょう」

蓬生は、しみじみというのであった。

「大弥太殿の放埓と申して、どのような所業なされますのかな?」

「これほどの大家の総領でいながら、あぶれ者などを集めまして、そのお頭などになりまして、近郷近在まで出かけて行き、面白ずくの殺傷沙汰。……いつもいつもその苦情が、舅ご様のもとへ参りますので……」

「なるほどこれはちと荒い」

「そういう驕慢心をなおしたさに、咲いていよいよ頭を下げる、お山の神木の藤の木を、舅ご様には移し植えましたが……」

「ははあ、そういうお心から、藤の神木を移し植えましたのか」

「館など建てましてやりましたら、家におちつくこともあろうかと、それで新館もしつらえましたような次第で……」

「親ごの心というものは、勿体ないほど有難いものです」