Clásicos japoneses con furigana
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いたずらこぞうにっき
いたずら小僧日記
佐々木 邦
Lee いたずら小僧日記 (いたずらこぞうにっき) de 佐々木 邦 (ささきくに) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 63.226 caracteres · 128 pantallas
「此方がいい、半紙じゃ切らなけりゃならないから面倒だ」
と言った。どうするかと思って見ていると、清はお父さんの机といわず本箱といわず額や表具にまで一枚ずつ切手を貼ってしまった。
「此んなに切手を貼ると郵便屋が持って行きやしまいか」
「大丈夫だよ。郵便箱へ入れさえしなければ大丈夫だ」
それも左様だと思った。本箱なんか大きくて郵便箱に入りっこないから安心だ。けれどもお父さんが帰って怒りはしまいかと思ったら心配になって来た。
「乃公は可厭だぜ。お父さんが帰って来て怒ると困る」
「怒るもんか、唯喫驚するばかりだよ。僕ん家のお父さんなんか随分喫驚したぜ。そして最早仕方がないって言った」
「矢張り君が貼って置いたのかい」
「僕じゃない。何処かの人が来て貼ったんだよ。それから僕の家は貧乏になってしまった」
何んだか信用出来ない話だけれど、乃公はお父さんを驚かす積りで心待ちに待っていた。けれどもお父さんは驚かないで、直接と怒ってしまった。そして「少しも碌な真似はしない」と言って、乃公は折鞄でどやしつけられた。清は嘘吐きだ。彼んな奴は今に泥棒になるだろう。
明日から曲馬がかかる。