Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
すずめのす
すずめの巣
小川 未明
Lee すずめの巣 (すずめのす) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 2134 caracteres · 5 pantallas
」
「おまえは、昨日であったか、あすこへ出てなにかしていたろう。」と、おじいさんはおっしゃいました。
「昨日?」と、孝吉は、考えました。ああそうだった。もう春がやってくるのだと思って南の方の空をながめていると、うす桃色の雲がたなびいており、そして、その下の方に、学校の大きなかしの木の頭が、こんもりとして見えたのでありました。
「重ちゃん、ここから、学校のかしの木の頭が見えるよ。」と、ちょうど外に遊んでいた重ちゃんに知らせました。
「ほんとう?」
「だれが、うそをいうものか。」
「僕も上って見ていい?」と、重ちゃんがいったから、孝吉は、おじいさんに、植木台へお友だちを乗せてもいいかと聞くと、おじいさんは、らんや、おもとが並べてあるし、ぼたんのつぼみにでもさわるといけないからと、お許しにならなかったのでした。
「重ちゃん、原っぱへいって、ボールを投げて遊ぼうよ。」と、しかたがないから、下を向いていったのです。
「ああ、そのほうがおもしろいや。早く孝ちゃん、いらっしゃいよ。」と、重ちゃんは、いいました。それから、二人は、原っぱで、ボールを投げて遊んだのでした。ただそれぎりであって、自分は、植木になどさわらなかったのでした。