Clásicos japoneses con furigana
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すずめのす
すずめの巣
小川 未明
Lee すずめの巣 (すずめのす) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 2134 caracteres · 5 pantallas
「きてごらん。」と、いわれるので、おじいさんについて屋根へ出てみると、なるほど、らんの砂や土がこぼれて、あたりにちらばっています。
「おかしいね。」と、孝吉も、頭を傾けました。お母さんでなし、お姉さんでなし、だれだろう?
「べつに、鉢をころがしたのでもないな。」と、おじいさんは、らんの鉢を手に取り上げていられました。
「おまえが、棒でもふりまわして、その先が当たったのだろう。」
「僕、なんで棒など振りまわすものか。」
「いや、だれでもいい。こんどしたら、おじいさんは許さないよ。」と、新しい土を、らんの鉢に入れていられました。
翌朝でした。まだうす暗いうちから、屋根ですずめがチュン、チュン、鳴いていました。
「そうだ、すずめかしらん。」と、孝吉は、思ったので、そっと床から起き出て、雨戸を開けて見たが、もうすずめの姿は、見えませんでした。
その後、だいぶたってからです。学校の運動場で、孝吉や、ほかの子供たちは、あの大きなかしの木の下に立って、話をしていました。
「この木は、いくつくらい、ボールを食べたろうね。」
「僕たちの、投げたのだけでも、三つくらい食べているよ。