Clásicos japoneses con furigana
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みみずのたわこと
みみずのたはこと
徳冨 健次郎
Lee みみずのたはこと (みみずのたわこと) de 徳冨 健次郎 (とくとみけんじろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 265.437 caracteres · 530 pantallas
翁は其出版を見て聊喜の言を漏らしたが、五月初旬には愈死を決したと見えて、逗子なる老父の許と粕谷の其子の許へカタミの品々を送って来た。其は翁が八十の祝に出来た関牧場の画模様の服紗と、命の洗濯、旅行日記、目ざまし草に一々歌及俳句を自署したものであった。両家族の者残らずに宛てゝ、各別に名前を書いてあった。「人並の道は通らぬ梅見かな」の句が其の中にあった。短冊には、
辞世 一 諸ともに契りし事は半にて
斗満の露と消えしこの身は八十三老白里
辞世 二 骨も身もくだけて後ぞ心には
永く祈らん斗満の賑八十三老白里
死後希望 露の身を風にまかせてそのまゝに
落れば土と飛んでそらまで八十三老白里
死後希望 死出の山越えて後にぞ楽まん
富士の高根を目の下に見て八十三老白里
と書いてあった。
*
七月初旬、翁の手紙が来て、余作君は斗満を去り、以前の如く医を以て立つことに決し、自身は斗満に留ることを報じた。書末に左の三首の歌があった。
寄川恋
我恋は斗満の川の水の音
夜ひるともにやむひまぞなき