Clásicos japoneses con furigana
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せんきゅうひゃくごじゅうねんのさつじん
一九五〇年の殺人
海野 十三
Lee 一九五〇年の殺人 (せんきゅうひゃくごじゅうねんのさつじん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 2413 caracteres · 5 pantallas
「旦那人殺しでがすよ」
「ナニ人殺しだって? 何処だッ、誰が殺されたのだッ、原稿の頁が無いのだ、早く云え」
「そッそんなに急いでも駄目です。場所は向うの橋の下ですよ。手足がバラバラになっていまさあ、いわゆるバラバラ事件というやつでナ」
「被害者の人相に見覚えは無いかネ」
「ああバラバラじゃ、人相は判りっこなしでさあ」
「じゃ直ぐに行ってみよう。さあ急げッ」
捜査課は総出で、現場へ急行した。なるほど橋の下に、惨虐の限りをつくして、バラバラの屍体が散らばっている。
「殺されているのは、一体誰だろう?」
「それはレッド親分に極っていますよ」
「アレッ。人相は判らぬと先刻云ったじゃないか」
「人相はモチ判りませんよ。しかしここに転がっている腕に『ケテー命』とあるからにゃ、レッド親分に間違いなしでサ」
「そんなの無いぞ、貴様!」と捜査課長は顔を膨らました。
「さあ、この屍体はガランの中に拾い集めて、本庁の手術室へ送って呉れ。……あとは犯人探しだ。さあ方向探知器を持ってこい。こうやって目盛を合わせて、釦を押せばいい。ウム、出たぞ出たぞ。テレビジョンに犯人が現れた。なアんだ。これあ同じ渡世の競争相手のヤーロの奴じゃないか。