Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

ja-reading.com

Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.

なのかななよ

七日七夜

山本 周五郎

Lee 七日七夜 (なのかななよ) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 17.818 caracteres · 36 pantallas

Aozora Bunko

まあこれも遊びとしては粋なものだと、諦らめをつけることはできた。

だがそのあとがいけなかった。

夜明け前についとろとろしたと思うと、やかましい声で起こされ、もう定刻であるから、居続けにするか勘定を払って帰るか、どっちかにきめて呉れと云われた。見ると廊下で部屋を教えた婆さんで、そのうしろに強そうな男が控えていた。

「もちろん帰るが、女はどうした」

昌平も少しはむっとして云った。

「おいらんは癪が起って寝てますよ」

婆さんはせせら笑うように答え、ではこれがお勘定ですと云って、べらぼうに長い書付をそこへ出した。ごたごたとなにか書き並べてあるが、とうてい読めた代物ではない。見たばかりで眼がちらくらしてくる、で、要するに合計であるが「百七両三分一朱」となっているのをみて、昌平はわれ知らず唸り、それから一種の公憤に駆られて云った。

「冗談じゃない、いくら見ず知らずの人間だからって、あんまり人を馬鹿にしては困る」

「おや妙なことを仰しゃいますね、このお勘定になにかうろんでもあるっていうんですか」

もしも昌平にして、この世界の事情を多少でも知っていたら、そんなむだな口はきかなかったであろうし、少なくともその辺で甲をぬいだに違いない。