Clásicos japoneses con furigana
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さんごくし
三国志(八)
吉川 英治
Lee 三国志(八) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N1. Toca una palabra para ver el significado.
N1 · avanzado · kanji y kana modernos · 195.604 caracteres · 391 pantallas
七
そして誕のことは余りいわれていないが、一書に、
――諸葛氏ノ兄瑾、弟誕、並ビテ令名アリ。各※(二の字点、1-2-22)一国ニ在ルガ故、人以テ曰ウ、蜀ハ龍ヲ得タリ、呉ハ虎ヲ得タリ、而シテ、魏ハソノ狗ヲ得タリト。
これは少し酷評のようである。誕は分家の子で早くから魏に仕え一方の将をしていたが、孔明と瑾の間のように親交がなかったので、三国志中にもあまり活躍していないだけにとどまるのだ。ただ、後に魏を取った司馬晋に叛いて敗れ去ったため、晋人の筆に悪く書かれてしまったものとみえる。
誕についても、語ることは多いが、余りに横道にそれるから略す。孔明死後の蜀のことは後に略説する。しかし彼の死後なお三十年間も蜀が他国に侵されなかったのはひとえに彼の遺法余徳が、死後もなお国を守っていたためであったといっても過言ではあるまい。
七
頼山陽の題詩「仲達、武侯の営址を観る図に題す」に、山陽はこういっている。
――公論ハ敵讐ヨリ出ヅルニ如カズ、と。
至言である。山陽は、仲達が蜀軍退却の跡に立って、
「彼はまさに天下の奇才だ」
と、激賞したと伝えられている、そのことばをさしていったのである。