Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Lee 丹下左膳 (たんげさぜん) de 林 不忘 (はやしふぼう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 241.861 caracteres · 480 pantallas

Aozora Bunko

武士と武士、町人と町人のあいだなら、重んずべき約束もなりたとうが、貴様のような、乞食同然のやつと、武士の拙者等と、約束もへちまもあるものか」

くるしまぎれに、理外の理屈をあみだして、またもや家を出かかりますから、作爺さんは別人のように、声を荒らげ、

「何を申さるる! 自らの言は食むさえあるに、その得手かってのいい分……」

いいかける作爺さんを、じっと見ていた一人は、

「これ、その方は根ッからの長屋住まいではないナ。ただいまの其方の言動、曰くある者と見た。何者の変身か、その方こそ名を名乗れ」

その尾について、もう一人が、

「そうだ。拙者らの身分、身分と申して、この親爺こそ、ただものではあるまい。おいっ、身もとを明かせ。明かさぬかっ」

作爺さんは、はっとわれに返ったようで、

「と、とんでもございません。私はただの羅宇なおしの作爺で、お歴々の前に、身分を明かすなんのと、そんな――」

「貴様、この箱に壺がはいっておらんことを、前にあけて見て知っておっただろう」

「いえ、あけては見ませぬ。が、手に持った重みから、なんと申しましょうか、手応えが、茶壺ではないと感じておりましたので」