Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Lee 丹下左膳 (たんげさぜん) de 林 不忘 (はやしふぼう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 241.861 caracteres · 480 pantallas

Aozora Bunko

とにかく、お蓮さまの行くところには、かならず丹波がノッソリくっついて、いつも二人でコソコソやっている。

醜態である。

萩乃は、この、ふだんからこころよく思っていないふたりが、はいってきたので、ツンとすまして横を向いていると――身長六尺に近く、でっぷりとふとって、松の木のようにたくましい丹波だ。縁側を踏み鳴らしてくだんの植木屋に近づくなり、

「無礼者っ!」

と一喝。植木屋、へたばって、そこの土庇に手をついてしまうかと思いのほか、

「あっはっは、大飯食らいの大声だ」

ブラリ起ちあがって、立ち去ろうとする横顔を、丹波のほうがあっけにとられて、しばしジッと見守っていたが、

「何イ?」

おめくより早く、短気丹波といわれた男、腰なる刀の小柄を抜く手も見せず、しずかに庭を行く植木屋めがけて、投げつけました。

躍るような形で、縁に上体をひらいた丹波、男の背中に小柄が刺さって、血がピュッと虹のように飛ぶところを、瞬間、心にえがいたのでしたが……どうしてどうして、そうは問屋でおろさない。

ふしぎなことが起こったのだ。

あるき出していた植木屋が、パッと正面を向きなおったかと思うと、ひょいと肘をあげて、小柄を撥ねたのだ。