Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Lee 丹下左膳 (たんげさぜん) de 林 不忘 (はやしふぼう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 241.861 caracteres · 480 pantallas

Aozora Bunko

「うむ、われながら会心の出来だテ」

と、声にだして言いました。

そして、この手紙を見て、萩乃が胸をとどろかすであろう場面を想像して、左膳の胸もときめき、また、思わずあかくなった。ほんとに、かわいいところのある左膳、一生けんめいに書いたんですもの。

しかし、これで見ると左膳は、その柳生の埋宝を掘りだしたうえで、そいつをそのままかかえて司馬道場へ、入り婿に乗りこむ気とみえる。ますますもって容易ならぬ考えを起こしたものだ。

けれども。

そうなると、あの伊賀の暴れン坊、柳生源三郎との正面衝突は、まず、まぬかれぬところ……さっき萩乃の部屋の押入れの中で、ソッと聞けば、源三郎はもはやなきものだといったが――事実か?

左膳、源三郎を思いだして、その生死を案じわずらい、急にあわてだした。

「死んだ男から、女をとるなんてエのは嫌だなア。おい! 源三! おれがブッタ斬るまで、頼むから生きててくれよ」

と、胸のなかで大声に……。

七

苦笑をつづけた左膳、なおも心中ひとりごとをくりかえして、

「お前が死んで、そのおかげで萩乃をもらうなんてのは、どう考えてもおらア虫がすかねえ。