Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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はつたびのだいぼさつれんれい

初旅の大菩薩連嶺

木暮 理太郎

Lee 初旅の大菩薩連嶺 (はつたびのだいぼさつれんれい) de 木暮 理太郎 (こぐれりたろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 9508 caracteres · 19 pantallas

Aozora Bunko

三

実際そんな高い所まで登ってハマを射たものか、それともハマを射るによさそうな場所だと云うだけのことか、土地の古老にでも聞き質したら謂れが解るかも知れない。ハマイバの南の鞍部はコメショイというそうであるが、これも場所がら珍しい名である。

降りみ降らずみの雨の中を、まだ少しは見るに足る紅葉を賞しながら、桑西に着いたのは午後四時十分であった。見かけの悪くない家の前の流で、一人の男が鍬を洗っている。早速言葉を懸けて一泊したいと頼むと、案じたより易く引受けて呉れた。小林仁兵衛という人の家で、山からは取り付きの左側である。夜は附近の地名に就て質し、吹切、野脇、湯ノ沢ドウミ(湯沢峠)などいう名を覚えた、干した舞茸の煮つけたのも珍しかった。

三

二十三日。宿を出たのは午前八時だ。空は少し晴れたけれども、雲行は北で面白くなく、五月のように暑い、それで出立も遅れたのであった。九時十五分に昨日雨休みをした小屋に着いて、河原で一休みする。九時半出立。大峠への道と岐れ、左に折れて木立の多い小さな細い尾根を上った。右側にも左側にも小沢がある。前面に茶臼や白谷ノ丸(白岩ノ丸)を望みながら暢気に辿って行くと、大きな破れ小屋のある所で途は絶えてしまった。