Clásicos japoneses con furigana
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さんじゃくかく
化鳥・三尺角 他六篇
泉 鏡花
Lee 化鳥・三尺角 他六篇 (さんじゃくかく) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 13.536 caracteres · 27 pantallas
故と慇懃にいった。
つかつかと行懸けた与吉は、これを聞くと、あまり自分の素気なかったのに気がついたか、小戻りして真顔で、眼を一ツ瞬いて、
「ええ、毎度難有う存じます。」と、罪のない口の利きようである。
「ほほほ、何をいってるのさ。」
「何がよ。」
「だってお前様はお客様じゃあないかね、お客様なら私ン処の旦那だね、ですから、あの、毎度難有う存じます。」と柳に手を縋って半身を伸出たまま、胸と顔を斜めにして、与吉の顔を差覗く。
与吉は極の悪そうな趣で、
「お客様だって、あの、私は木挽の小僧だもの。」
と手真似で見せた、与吉は両手を突出してぐっと引いた。
「こうやって、こう挽いてるんだぜ、木挽の小僧だぜ。お前様はおかみさんだろう、柳屋のおかみさんじゃねえか、それ見ねえ、此方でお辞儀をしなけりゃならないんだ。ねえ、」
「あれだ、」とお品は目をって、
「まあ、勿体ないわねえ、私達に何のお前さん……」といいかけて、つくづく瞻りながら、お品はずッと立って、与吉に向い合い、その襷懸けの綺麗な腕を、両方大袈裟に振って見せた。
「こうやって威張ってお在よ。」
「威張らなくッたって、何も、威張らなくッたって構わないから、父爺が魚を食ってくれると可いけれど、」