Clásicos japoneses con furigana
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めいきょくけっていばん
名曲決定盤
野村 あらえびす
Lee 名曲決定盤 (めいきょくけっていばん) de 野村 あらえびす (のむらあらえびす) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 344.837 caracteres · 680 pantallas
何年か後、プシホダのレコードは電気になって入って来た。その技巧のすばらしさは、録音のよさとともに倍加したが、同時に、濃艶、妖冶な音も昔に倍加した。プシホダはこの上もなく美しいが、枯淡質朴な芸術を愛する日本人にとっては、少し派手過ぎ、華やか過ぎ、そして官能的過ぎるかも知れなかった。間もなく、プシホダの私生活に対するゴシップが、世界的に飛んだ。
プシホダはその頃から少しずつ飽かれ、公然とプシホダを排撃するレコード批評家さえ見るようになった。しかし、それは限られた一部で、プシホダの魅力は、歳と共にかわり、その妖婉華麗なヴァイオリンは、大衆からの支持を受けることに、なんの変りもない。
凝脂、粉黛、――そう言った言葉を私はプシホダの演奏から連想する。それは楊貴妃や姐妃の美しさだ。粉飾と技巧の限りを尽して、外から美しさを盛り上げる方法だ。楚々たる趣や内側から滲み出す美しさなどは、プシホダには想像もされない。
が、しかし、プシホダが一代の大提琴家であることにはなんの変りもない。最近フランスに遊んで、フランクの『ソナタ』を演奏し、その技巧のすばらしさに驚かるると共に、その解釈に異論を持たれたという噂は聴いたが、まことに、プシホダらしいことだと、苦笑を禁じ得ない。