Clásicos japoneses con furigana
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よねんかん
四年間
山本 周五郎
Lee 四年間 (よねんかん) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 18.135 caracteres · 36 pantallas
「どうかして知る方法はないだろうか」
昌子はおののくような気持で幾たびもそう呟やくのだった、
「……じかにおききしてみようか、そうしたら説明してくださるだろうか」
そう、ことによると信三ははっきり云ってくれるかもしれない。だが彼女にそうする勇気のないことのほうがたしかだ。――他になにか方法がある、言葉よりたしかに真実を証明してくれるものが、……こうして昌子も同じような苦しい不安定な日を送っていたのであった。
寝ついてからの二週間めに、省吾の病因が死毒に冒されたものだとわかった、実験のためにK大学医科の解剖室で、胃癌で死んだ死体から胃を切除して来た、そのとき手指にできた小さな創から死毒が入ったのである。省吾にその自覚がなかったため、死毒だとわかったときは悪液質があらわれ、救いようのない全身衰弱が始まっていた。
信三にはこれが二重の打撃だった。彼は母校の教授に往診してもらい、その紹介で権威といわれる医者を二人まで呼んだ、しかしそのあいだにも省吾の衰弱は急調に進み、まるで何かが顛落するように死の転帰をとった。……信三は省吾の死体を前にしたとき、そして省吾の妻や二人の子の泣きごえを聞きながら、いかに生命が脆いかということ、生きることのいかに頼りないものかということを痛いほどまざまざと感じた。