Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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ようちゅう

妖虫

江戸川 乱歩

Lee 妖虫 (ようちゅう) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 120.290 caracteres · 239 pantallas

Aozora Bunko

だが、敵は眼にも見えぬ幽霊の様な奴だ。警視庁の全能力を以てしても、どうにも出来ない相手だ。二日三日は、珠子の葬儀などにとりまぎれて、知らぬ間に過ぎ去ったが、五日十日と日がたつにつれて、守青年はどうにも出来ない焦躁を感じ始めた。

警察は一体何をしているのだ。あの完備した大組織の力でも、たった一人の繊細い青眼鏡の怪物を探し出すことが出来ないのか。

アア、三笠探偵が丈夫でさえいてくれたら、今頃はもう、賊が捉まっていたかも知れないのに。その頼みに思う三笠龍介氏は、三河島の見世物小屋で、張子の岩の中に潜んでいた賊の一味の為に傷けられ、まだ病院生活を続けているのだ。

守青年は、ただイライラするばかりで、何の考えも浮ばなかった。こうしてはいられないと思いながらも、自宅にとじ籠っている日が多かった。

その日も、彼は書斎の机によりかかって、両手の指で頭の毛を掻き乱しながら、徒らに思い悩んでいたのだが、そこへ、ひょっこりと、珠子の元家庭教師殿村京子が入って来た。

この醜いけれど上品な未亡人は、我子の様にいつくしんでいた珠子の死に遭って、病気になるのではないかと案じられる程、歎き悲しんで呉れたのだが、やがて初七日も済んだとき、彼女の方から解職を申出でたので、相川操一氏は、丁度珠子の学校友達の、あるお嬢さんの家から話があった