Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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やまのみりょく

山の魅力

木暮 理太郎

Lee 山の魅力 (やまのみりょく) de 木暮 理太郎 (こぐれりたろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 3956 caracteres · 8 pantallas

Aozora Bunko

しかし高山の上で見る方が壮観である。この雲の海もやがて太陽が上って空気が動揺して来ると、次第に運動を起して千変万化の景色が織り出される。夕方など焚火にあたりながら、はて知らぬ雲の海のあなた日本海と想うあたりに、紅玉のような太陽が静に沈み行く様を見ていると、偉大なるだんまりの一幕を見ているような気のすることが幾度かあった。暴風雨の前後に現われる雲の海は、表面が大濤のように荒れ狂って、非常に物凄い。それが落日の光に赤く焼けて、炎々と燃え立つ時などは全く凄美の極みである。

「三峠山の屏風岩」のキャプション付きの写真

●三峠山の屏風岩

御来迎は日の出と縁がない訳でもないが、日の出そのものを指して言うのではない。日の出よりも反て日の入る時に起る場合の方が多いかも知れない位だ。つまり日出後一時間或は日没前一時間位の間に、太陽と反対の方向に雲か霧が活動写真の映写幕のように工合よく拡がると、それへ美しい真円な虹が現れ、虹の中に物の影が映るのであるから、高い山の頂上か又は尾根の上に立って居る時でなければ見られない。虹の大さは目分量であるから人に依って考が同じでない。勿論地平線上に於ける太陽の位置の高低によって、この虹の直径は実際に大さを変化するのであろう。