Clásicos japoneses con furigana
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ゆうれいやしきのさつじん
幽霊屋敷の殺人
山本 周五郎
Lee 幽霊屋敷の殺人 (ゆうれいやしきのさつじん) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 9339 caracteres · 19 pantallas
謎の文字の苦心
「そうですか、怖いですね」
云いながら、何気なく龍介は鳥籠の扉に触れたとたんに、どうしたのか扉が明いて、
「ぎゃ! ぎゃ! ぎゃ!」と叫びながら大鸚哥が飛びだしたかと思うと、恐ろしい勢で龍介に躍りかかった。
「はっ!」と思って身を沈める、とたんに、幸いにも傍から松川理学士が素速く手を伸ばして、大鸚哥を抱きとめたので、龍介は怪我をせずにすんだ。
「ああ驚いた、凄いですねえ!」
さすがの龍介びっくりして、額の汗を拭きながら、苦笑をもらした。
謎の文字の苦心
その夜、春田家の晩餐には、一家が揃っていた上に、黄色金剛石頸飾事件の林田子爵も客にきていたので、賑やかだった。
「伯父さんに伺ったらわかると思うんですが」
晩餐後の珈琲を啜りながら、龍介がいった。
「伯父さんの家はたしか旧長谷川出羽守侯の藩士でしたねえ」
「そうだよ。何かあるのかね」
「長谷川侯の家老に、たしか勝浜という家老がいたはずですが、明治になってからどうなったか、ご存知ないですか?」
「ああ勝浜か、彼奴は悪者でねえ、藩侯の金を二万両ばかり、どこかに隠匿して逃げてしまったよ。ずいぶん探がしたが行方不明のままだった」