Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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かいきよんじゅうめんそう

怪奇四十面相/宇宙怪人

江戸川 乱歩

Lee 怪奇四十面相/宇宙怪人 (かいきよんじゅうめんそう) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 182.581 caracteres · 364 pantallas

Aozora Bunko

遠くから、目じるしになるような、大きなカシの木なのです。

ふたりが、その下を通りかかったとき、平野少年は、なにげなく、頭の上を、見あげましたが、すると、どうしたのか、少年は、ピッタリ、そこに立ちどまったまま、動かなくなってしまいました。

「一郎さん、どうしたの。なにを、そんなに見つめているの。」

おねえさまも、立ちどまって、ふしぎそうにたずねました。

「ねえさん、ごらん、へんなものがいるよ。ホラ、あの木の上に。」

おねえさまも、空を見あげました。そして、一郎君と同じように、身うごきもできなくなってしまいました。

そこには、じつに異様なものが、あったのです。

カシの木の地上十メートルほどの、大きな枝の上に、木の葉ではない、茶色の大きなものがのっているのです。うすぐらくなっているので、ボンヤリとしか見えませんけれど、それは、どうみても、人間のすがたでした。茶色の洋服をきた、りっぱな紳士が、枝にまたがっているのです。頭には、やはり、茶色のソフトをかぶっていました。

「あんな高いところへ、どうして、のぼったんだろう。なにをしているんだろう。」

「へんね。きみが悪いわ、はやく行きましょう。