Clásicos japoneses con furigana
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かいきよんじゅうめんそう
怪奇四十面相/宇宙怪人
江戸川 乱歩
Lee 怪奇四十面相/宇宙怪人 (かいきよんじゅうめんそう) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 182.581 caracteres · 364 pantallas
なんだか、そんなふうな、いやーな気持ちがしました。じっと見ていると、そのものが、だんだんハッキリしてきました。
タコではありません、人間と同じぐらいの頭があります。その頭のかっこうが、どこか、鳥に似ているのです。ギョッとして、よく見ると、水かきのある大きな手が、ペッタリとガラスにすいついているではありませんか。小林君は、せなかに水をかけられたように、ゾーッとしました。助手の美少年も、それに気がついたのでしょう。あわてて、台をおりると、博士のほうにむいてさけびました。
「先生、たいへんです。あいつが、展望ガラスに、とりついています。」
それを聞くと、博士も、いそいでガラスの下に来て、そのほうを見あげました。厚いガラスをへだてて、うすぐらい海の底で、虎井博士と宇宙怪人とが、にらみあったのです。怪物の、歯のない大きな口が、パクパクとうごいています。博士のわるぐちを言っているのかもしれません。それとも、ヘラヘラと笑っているのでしょうか。
「ちくしょう。いよいよ、さいごの手段だ。いまに、思いしらせてやるぞ。」
博士は、くやしそうにどなって、運転席にもどりました。