Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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かいきよんじゅうめんそう

怪奇四十面相/宇宙怪人

江戸川 乱歩

Lee 怪奇四十面相/宇宙怪人 (かいきよんじゅうめんそう) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 182.581 caracteres · 364 pantallas

Aozora Bunko

上級生のゆうかんな少年たちが、十人ほど、大ふうせんにむかって、かけよりました。そして、みんなで、つなにすがりついて、ふうせんが風にふかれるのを、ひきとめてしまいました。

すると、先生がたも、そこへ、かけつけて、まっ黒な人間を、だきおこそうとしました。

「アッ、これは人間じゃない。」

「エッ、人間じゃないって?」

「さわってみたまえ、ゴツゴツしている。こんなかたい人間って、あるもんか。」

ふたりの男の先生は、ふしぎそうに、顔を見あわせていましたが、ひとりの先生が、いきなり、その黒い人間のかぶっていた、ふくめんをはぎとりました。

「なあんだ。こりゃあ人形じゃないか。よくショウウインドウにかざってある、マネキン人形だよ。」

「どうりで、なんだか、かたいとおもった。やっぱり人間じゃなかったのだね。」

先生は安心したように、つぶやくのでした。それを聞くと、生徒たちも、ワーッと、そこへかけよりました。そして、黒衣の人形をとりかこんで、押すな押すなのさわぎです。

それから、まもなく、学校の小使いさんの知らせによって、駐在所の警官が、かけつけてきました。警官は怪人四十面相がアドバルーンで逃げたことを、ちゃんと知っていたのです。