Clásicos japoneses con furigana
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かいだんかいのかいい
怪談会の怪異
田中 貢太郎
Lee 怪談会の怪異 (かいだんかいのかいい) de 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 428 caracteres · 1 pantallas
震災の前であった。白画堂の三階で怪談会をやったことがあった。出席者は泉鏡花、喜多村緑郎、鈴木鼓村、市川猿之助、松崎天民などで、蓮の葉に白い強飯を乗せて出し、灯明は電灯を消して盆燈籠を点け、一方に高座を設けて、譚をする者は皆その高座にあがった。
数人の怪異譚がすむと、背広服を着た肥った男があがった。それは万朝報の記者であった。
「この話は、私の家の秘密で、公開を禁ぜられておりますが、もう時代もすぎましたから、話してもいいと思いますから話しますが、これは田中河内守を殺した話でありますが、それを殺した者は、私の祖父……」
と云いかけて詞がもつれだした。一座の者はおやと思って記者の顔へ眼をやる間もなく、その記者は前のめりになって高座の下へ落ちたので、怪談会はしらけてしまって、未明までやるはずのものが、一人帰り二人帰りして、十二時頃には何人もいなくなった。そして、その記者は脳溢血のような病気で、三日ばかりして歿くなった。これは市川猿之助の実話をそのまま。