Clásicos japoneses con furigana
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わがあいするしじんのでんき
我が愛する詩人の伝記
室生 犀星
Lee 我が愛する詩人の伝記 (わがあいするしじんのでんき) de 室生 犀星 (むろうさいせい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 116.728 caracteres · 231 pantallas
立原道造
堀辰雄のような作家は作品の出来る時を俟つより外はない作家である。
昭和二十八年、五十歳で逝去したが、十数年に亙る病苦と格闘した勇敢な人である。人はまだ堀は生きている、よく持つものだと寄れば言い合ったほど、あるたけのもので生きぬいた男であった。あれほど寝ながら書物の印税を受け取り、寝ながら領収書を書き、また寝ながら印税でかせぎ抜いた作家も、まれであった。結局、よい物を書いておけば作家は病気をしていても、印税はうけとれるのである。それにしてもたえ子夫人の看とりがなかったら、堀はあんなに永く生きていられなかったであろうというのは、あとに残った私どもが彼女におくる褒め言葉だったのである。彼女はそんな褒め言葉なぞいらないと言うだろうが、横を向かないで受けとってほしいのである。
立原道造
立原道造の思い出というものは、極めて愉しい。軽井沢の私の家の庭には雨ざらしの木の椅子があって、立原は午前にやって来ると、私が仕事をしているのを見て声はかけないで、その木の椅子に腰を下ろして、大概の日は、眼をつむって憩んでいた。追分からは汽車では十五分くらいかかるが、バスの時間を合わせると、追分の町から駅までの二十分の徒歩もかぞえて一時間くらいかかり、今日は軽井沢に出かけるのだといって、いつもより早起きするらしく、家につくとすぐ眼をつむっ