Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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わがあいするしじんのでんき

我が愛する詩人の伝記

室生 犀星

Lee 我が愛する詩人の伝記 (わがあいするしじんのでんき) de 室生 犀星 (むろうさいせい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 116.728 caracteres · 231 pantallas

Aozora Bunko

とうたったそれが、迢空自らのうえにも加えられていた。これを書く私にすらいずれは来るはずのそれを、いか様にしても人間は拒むことが出来ないのだ。

新盆

盂蘭盆会 近づきにけり―。

しづかなる空に むかひて

なげきせむ我と 思ひきや―

(中略)

わが子は つひに還らず―

わが子を いつとか待たむ―。

わが子の果てにし 島に、

しづかなる月日経行きて、

そのあとも今は 消ゆらむ―。

日曝しにさらす 毛ごろも

ありし日の汝が服見れば、

染め深き青鈍色も

かくならむ兆の喪の色―。

かくなりて 何か思はむ。

盂蘭盆の棚をつくりて

供へたる野山の物の

あな寂し 色ぞ花やぐ―。

芋 瓜の牛馬つくり

我ひとり見つゝぞ 笑ふ。

あまり 拙劣に―

反歌

都べの盆の月夜の 身に沁みて苛き 暑さを ことしさへ在り

はるかなる島べの土の、目にしみて 我はおもほゆ。盆の月夜に

折口家にひとりの美しい中年の女の人が、だいぶ以前から仕えていた。神式の葬礼の日に彼女は化粧はしていないが、面長で血色の好い口かずもすくなげなその女の人が、茶とか座ぶとんとか色紙類とか、門人が品物の在りかを聞くと直ぐうなずいて、それに応えて品物を取り出すふうは折口家に親しい間柄に見えた。