Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

ja-reading.com

Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.

あるしょうじょのしまで

或る少女の死まで 他二篇

室生 犀星

Lee 或る少女の死まで 他二篇 (あるしょうじょのしまで) de 室生 犀星 (むろうさいせい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 113.554 caracteres · 228 pantallas

Aozora Bunko

「ほんとうでしょうか。」

「疑いなさんな。」

言葉少い父は次の茶室へ這入って行った。私は信じていいか悪いか決める事ができなかった。

午後、私はしきりに表のことが考えられて仕方がなかった。病み衰えた蒼白い顔が目にうかんだ。それが静かに室の隅の方で私の名を呼んだ。「室生君」という声がきこえた。私はすぐに友を訪ねるために外へ出て行くのであった。

私は果物をすこし買った。

友の家の前で私は永い間、聴耳を立てて何事か起ってはいはしないかと窺うていたが、家の中は寂しく静かであった。ときどき力のない咳の音がした。私はその音をきくと、とんと胸を小衝かれたような恐怖を感じた。やはり悪いのだなと思いながら入った。

表は私の顔を見ると嬉しそうに、飛びかかるように言った。

「よく来てくれたね。今朝から表の方で下駄の音がすると、君が来てくれたのかと幾度も幾度も立ちかけたんだ。――君はいま表でじっと内の様子をきいていたろう。下駄の音が突然やんだので分ったよ。」

私はぎくりとした。けれども嘘は言えなかった。

「ずいぶん過敏になっているね。」

私は表のお母さんが座をはずした隙に、

「昨日お玉さんに会って話しておいたよ。