Clásicos japoneses con furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lee 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 684.899 caracteres · 1374 pantallas
と、なぐさめた。
すると、祭壇の間の端で、これを聞いていた李逵が、場所柄もわすれて、ヘラヘラと笑い出した。
「そんな手間暇は無駄事ときまッてらあ、訴えの筋が通ったり、ちゃんと、掟が立つようなお上なら、天下に謀反のおきる道理はねえ!」
親族たちは変な顔して、みんな李逵の方を振り向いた。柴進もその人たちの手前、勢い叱らざるを得なかった。
「これッ李逵。駄弁を弄すな。きさまこそ、供部屋へ退がって、ほかの供人のように神妙にしていろっ。どうも仕方のない黒面猿だ」
その日は折も折だった。柴家では故人皇城の七々忌に当たり、典儀のあと、型のごとく、法事の宴に移っていた。――と、そこへ、どやどやと一群の“招かれざる客”が門へおしかけて来たものだった。
「当主の病死はわかっておる。だが、誰か口のきける奴は残っているだろう。あいさつに出せ」
と、中の一人が門内でわめいている。
見れば、従者、取巻き、無頼漢、およそ三十人余り、城外へ遊山にでも出た帰りか。半弓、吹矢、笛太鼓、蹴、酒瓢などを持ちかざし、おそろしく派手に飾った化粧馬の鞍上には、例の兼軍奉行の義弟、殷直閣がニタニタと乗っていた。