Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lee 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 684.899 caracteres · 1374 pantallas
「ヘエ、その男なら、昼、ここで休んで飯を三人前も食って行きなすったが」
「どっちへ」
「たしか東の方で」
徐寧は聞くやいな、先に立って。
「隆さん、急ごう!」
湯隆も思うツボと歩きにかかる。やがて宵のくち。白い丸印をまた見かけた。徐寧が夜道をかけてもというのを、まあまあと、ここで旅装を解いて一泊とする。――そして翌朝の立ちぎわ、あいさつに出て来た女将をつかまえて、湯隆がまた訊ねた。
「一見、人相のよくねえ男が、朱革の櫃をかついで、きのうこの辺を通らなかったかね」
「あらまあ、だんなさま、その人なら」
「どうしたと?」
「暗いうちに、宅を早立ちして行きましたよ」
「えっ、ここに泊っていたのか」
徐寧は地だんだ踏んだ。しかしその日の街道では、何も聞き知るところはなかった。湯隆も丸印を見なかったのである。
だが、次の日は、しばしば見かけた。そのたび湯隆は連れを誘って茶店へかける。すると何となく手がかりも聞く。――けれどそれが、いつも半日かわずか二タ刻遅れだった。かくてついつい幾日かを釣られて歩き、徐寧はいやが上にも、焦ついていた。
「ええ、くそいまいましい。今日ではや七日目。