Clásicos japoneses con furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lee 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 684.899 caracteres · 1374 pantallas
事こそあれと、どの眼も、好奇心みたいなものにかがやいている。
「おッと、あぶねえ。なにを怒ったんだよ酒屋さん。まア桶を下へおきねえな」
「おう、ゆうべ麓でお泊ンなすった商人衆でございますね。まあ、聞いておくんなさい。癪にさわるのなんのって」
「ほう。この衆たちとの口喧嘩かい、おれたちはまたあっちで聞いて、そら、今度こそ、ほんものの泥棒が出やがッたかと思ってさ、びっくりして飛んできたんだ。……が、口喧嘩ぐらいなら、よかったよ。よしねえ、よしねえ、喧嘩なんざあ」
「仰っしゃるまでもありませんや。誰もいさかいなぞしたかねえが、あんまり人を舐めたことを言やがるんで、つい業腹が喚いたんですよ。……人の売り物に、しびれ薬が入れてあるなんて吐かしゃあがるんで」
「誰がよ、誰がそんな、べら棒な因縁をつけたのさ」
「そこにシャチこ張っている、青唐辛子みてえな人相の旦那ですよ。親代々の正直酒屋で通っているあっしだが、こんなに気の腐ッた日はないね」
「いいじゃねえか、もう止せよ。そうムキにならなくっても、相手は黙ってしまったんだから、多分、言い過ぎだったと、腹じゃあ後悔していなさるに違えねえよ。