Clásicos japoneses con furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lee 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 684.899 caracteres · 1374 pantallas
また、やぶれ太鼓や、やぶれ銅鑼を打ち鳴らすので、町中の男女や子供がわいわいと寄りたかり、木驢の上の罪人を目がけて、
「こんどの世には生れ変れ」
「人になるな、馬になれ」
「馬がいやなら豚になれ」
「豚になれなんだら、鼠にしてもらえ」
と口々に謡って、小石をぶつける、わらじを投げつける。誰も止めようとはしないのである。
王婆は、竹矢来の中でも、泣きどおしに泣いて斬られた――時刻もちょうどその頃であった。一方の武松は、奉行所の裏門外で、四十打の“青竹叩き”を背にうけていた。
しかし、刑吏や獄卒までも、彼にはひそかな好意をよせていたので、一つも皮肉を破るような烈しい打ち方はしていない。
が、刺青だけは、庇いようもなかった。また薄鉄の首枷も約束どおりに首の輪へ篏め込まれる。
「じゃあ、出発するとしようか」
流謫の公文を持った小役人二人が、これから遥か孟州の流刑地まで、彼を護送して行くことになる。
奉行所の門を離れると、武松の姿を待っていた人々が、道ばたに堵列していて、みな別れを惜しむふうだった。或る者は、彼に衣服や食物を贈り、或る者は道中の薬などを餞別にくれた。