Clásicos japoneses con furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lee 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 684.899 caracteres · 1374 pantallas
「やれやれ、これで一トかたづき。まずは大事に至らなくて、めでたかったな」
と晩餐をかこんでいた。
「いや閣下。これからですぞ」
「まだ何か、急があるか」
「第一には、さっそく、事の仔細を、都のお父君へ急報し、蔡大臣さまから、陛下へも奏上して、江州大城ご支配の実績として、その功を、朝に聞え上げておくべきでしょう」
「なるほど、そのとおりだ」
「次には、これは国事の大犯人ですから、その処断は、当所において首となすか、あるいは生身を鉄鎖につなぎ、開封の都まで差立てましょうや、この一事も至急お使いをつかわし、お父君の大臣府へ伺いを立てれば、お父君も大そう面目をほどこし、かつまた、お手柄の名聞に相成ろうかと存じますが」
「むむ、なかなかよく気がつく。その献言は用いよう。わしが陞任したら、きさまもこんどは栄職につけてやるぞ。……ではすぐさま、戴宗をよんで、その使いを命じよう」
「戴宗を?」と、黄は小首をかしげ「彼は両院の長ですが、間違いはありませんか」
「たしかな男だ。それに這奴は、神行法とやらいって、一日よく五百里(支那里)を飛ぶ迅足をもっておる」
「では都へでも旬日のまに行ってまた、すぐ還って来られますな。