Clásicos japoneses con furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lee 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 684.899 caracteres · 1374 pantallas
てまえは岳廟の戴法印という者でございますが」
「なんだい午飯どきに。また岳廟のお札売りか。行ってくれ、行ってくれ」
「いえ、建碑のお願いごとで」
と、戴宗はまず銀子五十両をさきに出して、鄭重に、碑文の揮毫を依頼した。
「ほ。お急ぎかね」
「じつは建碑の日取りまで予定されておりますので、即日、山へお越しねがって、文案、ご執筆、併せて願い申したいというのが、一山の希望でございまする」
「じゃあ、さっそく旅立ちていうわけじゃねえか。したが法印さん、石はあっても、文は間に合っても、彫りはどうしなさるんで?」
「ご当所には、金石印刻の上手、金大堅と仰っしゃる人もおいでのよしで、これからそちらへ交渉に廻るつもりでございますが」
「大堅なら友達だから、仕事もしいいな。おっと、待ちなせえ。一しょに行ってやるから」
蕭譲はもう大乗り気なのである。
泥窯の火も、家の留守も、裏の婆さんへ声をかけて頼んでおき、すぐ連れ立って表へ出た。
そして町中の孔子さまの社まで来ると、汚い細路次の蔭から、一見居職とわかる猫背の男がヒョコヒョコ出て来て、出会いがしらに、
「おお蕭譲じゃねえか。どこへ行くんだい」