Clásicos japoneses con furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lee 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 684.899 caracteres · 1374 pantallas
「この虎に難クセをつけ、村の悪猟師の兄弟が、家へ火を放けるの、毛家の奴らをみなごろしにするなどといっています。ひとつ諸人の迷惑、虎以上な両名を、お召捕りのうえご処罰ねがいたいもので……」と。――そしてことば巧みに、その場から役人捕手を連れて戻って来た途中だったのだ。
解の兄弟は、これではまるで、われから求めて縄目に陥ちたようなものでしかない。元の門内へ入るやいな、捕手と荘丁らに組伏せられて高手小手に縛られてしまった。毛の大旦那は二人が家探しをした狼藉のあとを役人に示し、なお出まかせな訴状を書いて子の仲義とともに、後刻、登州奉行所へもッともらしい顔をして出頭におよんでいた。
村の小事件とみなされ、奉行自身は白洲には顔もみせない。
一切は奉行名代の第一与力、王正という者が係となって処置された。ところがこの王正は毛家の女婿にあたる者。なんでたまろう解兄弟の調べもほんの形ばかり、拷問、爪印の強制、大牢送りの宣告と、わずか二日ほどのうちにかたをつけられ、
「いずれ流刑の地は後日申し渡す」
と、揚屋入りに附されてしまった。
ここの牢屋あずかりは苗字を包、名を吉といい、牢屋中の囚人からは、もちろん閻魔の如く恐れられている。