Clásicos japoneses con furigana
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しんたからじま
新宝島
江戸川 乱歩
Lee 新宝島 (しんたからじま) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 99.590 caracteres · 197 pantallas
火の柱
流の音もかなりはげしいのですが、それにもまして、不気味なドド……、ドド……という物音が、どこからか聞えています。そして、その音は筏が進むにつれて、だんだん高くなって来るようです。赤い光も刻一刻強くなって来るようです。
火の柱
少年たちはみんな生きた心地もないのですが、中にもさとりの早い哲雄君は、ある恐しいことを考えて、身の毛もよだつ思いをしていました。
哲雄君は何かの本で読んだ「地底の噴火山」ということを思いうかべていたのです。
地球の真中には、鉄も石もどろどろにとけた、火のかたまりがあって、それが地面の弱い所をつき破って吹きだすのが噴火山ですが、そういう火山は、地面の上ばかりにあるとはきまっていません。地の底の洞穴の中にだってないとはかぎらぬのです。
「もしかしたら、ここにその地底の火山が吹きだしているんじゃないかしら」
哲雄君はそう考えたのです。そして、もう命はないものと覚悟をきめていました。
少年たちは三人とも、さいぜんから、熱さにたえられなくて、皆まっぱだかになっていました。それでも、まだ熱くてたまらないのです。
顔にも、背中にも、腹にも、たらたらと汗が流れて、その汗が見る見るかわいて行きます。