Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
とうおういぶん
東奥異聞
佐々木 喜善
Lee 東奥異聞 (とうおういぶん) de 佐々木 喜善 (ささききよし) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 63.862 caracteres · 124 pantallas
ひょっとこの話
一
ひょっとこの話
一
奥州の昔話に、竈の火焚き男、あるいは単に竈男と呼ばれて、ある訳合いから長者の家に下男となって住みこんだ男が、ついにはその家の愛娘に見染められて、立身出世するというすじの話がある。この話の代表的なものともみるべきものに、奥では糠部郡(1)の糠部長者の竈の火焚き男、アラミの郷々では江刺郡の花若話(2)などがそれである。いずれも若々しい美男の若者が、話の主人公になっているのが同様である。
この類の話のうちには、上方山城の国の蟹満寺の縁起話からでも系統を引いてきて、結びをちょいと竈の火焚きにしたような、女性を主人公にした話(3)もあるが、それはごく単純に若衆に娘を置き替えたというくらいにすぎなかろうと思っておったが、よく考えてみると話の系統は両者似ているくらいにまったく別物であることがわかったから、ここでは混合にせぬつもりである。誰か奥州の民譚を調査する人のあるときに、これらを混同してはならぬと思ったからかく蛇足しておく。
だが両話のあい似ていることは、いずれもいつも妙な老婆(じつは古蝦蟇の化けたのだが)が出てきて、陰で魔法を使い周囲の調和や主人公にまつわる運命の糸を操っていることがまったく同様である。